上田会計レポート
(資料提供 MMPG)
当社の顧問会計事務所、上田公認会計士事務所より
医院経営についての、ワンポイントアドバイス等をお届けいたします。
Vol.1
チームワークの効果を考えよう。
チームワークは、スムーズに診療が行えるよう、各自が各々のワークをこなしながら医院全体の連携を保つために、重要なことである。うまくコミュニケーションのとれている診療室においては、会話を持たなくとも、ボディーランゲジーで伝わる連携が自然に行われている。
「ここはよくチームワーがとれているな。」そう感じる歯科医院、「ここはチームワークが悪いな。」そう感じる歯科医院。私の医院はどこでどう感じられているのだろうか、実際働いている自分達には、自分がどう写っているのかわからない。そんな時、「ここはチームワーク悪いのかしら?」と感じる出来事があった。
先月、私はちょっとしたアクシデントで足を怪我し、消毒のために毎日外科通いを強いられた。約1ヶ月半も通院していると、待ち時間を少なくする方法を考えたり、看護婦さんの包帯の巻き方をチェックしたり、私なりに通院生活を楽しんでいた。ある日、毎日笑顔で迎えてくださる受付の方や看護婦さん、そして先生にとお菓子を買っていこうとおもいたった。近くで美味しいと有名の洋菓子屋さんでケーキを買い、診療の始まる前に受付で手渡した。受付の方は「ここのお菓子美味しいですよね。」と大変喜んで頂け、私も持っていった甲斐があったと嬉しく思った。そして診療室に入り診療は終わった。次の日、また朝一番で来院した。そしてその次の日もその次の日も。しかし、先生からも看護婦さんからも、お菓子の話題は一度も上がってこない。「もしかして、先生に召し上がって頂けなかったの?」「看護婦さん達は知らないの?」小さな病院の中、たったこれくらいの連絡がなされていないなんて。仲良く見える診療室内のコミュニケーション不足、私は院内のチームワークの乱れを推測していた。
そこで、患者さんがどのような言葉や態度に「チームワークの乱れ」を感じるのか考えてみた。静かな診療室の中、まず患者さんの耳につく「音」。スタッフの歩く音、器具を置く音、引き出しを閉める音、ドアの開け閉め、このような音が何度と耳に入ってくる。その音が、「引き出しをドンと閉める」「器具をガチャンと置く」など、大きな音に変化してくると、スタッフの行動の乱雑さが感じられる。まるで、嫌々仕事をしているように感じる。また、先生とスタッフ間で交わされる声の掛け合い。院長から依頼された事に、即差に返されるはずの返事が聞こえてこない時。また、聞こえてきたが、はっきりしない返事であったり小声であったり。また、指示されたはずなのに、その後すぐに、動く足音が聞こえなかったりすると、患者さんはスタッフの行動に不満が感じられること想像する。
また、言葉の中で伝わるチームワークもある。「そうじゃなくって」「それはいいから」。などと、スタッフの発言に対し院長が否定的な言葉を発する。例えば受付において、「ちょっと待って。それはいいから。」などと、患者さんの前で発言することによって、その受付が院長に信頼されていないスタッフであることを、わざわざ患者さんに伝えているのである。このような、ちょっとした行動でチームワークの乱れは伝わる。
患者さんが居心地良く感じる空間。コミュニケーションの図れた院長とスタッフの関係、そしてそこから生まれる連携のとれた共同動作。このように、院内が「ひとつ」であると感じれる空間が、患者さんにとっての安心感のひとつとなる。今一度、意識的に「チームワークを良くみせよう」と努力することで、自分の行動のひとつひとつを見直し、チームワークのあり方を再認識することが大切ではないだろうか。